2026年7月1日から3日間、東京ビッグサイトで国内初となる専門展示会「第1回 フィジカルAI展」が開催されました。「フィジカルAI」とは、これまでデジタル空間で発展してきたAIが、ロボットやセンサーと結びついて現実世界で判断・行動する技術領域を指す言葉です。「ものづくりワールド東京」内での開催で、出展社数は約2,000社、来場者は約7万人を見込む大規模な展示会となりました。

ポイント

  • Prox Industriesは双腕ロボット「ur3」と5本指ハンド搭載の「Franka」による実機デモを展示
  • DICはカメラやセンサーを使わずワークを自発的に認識・把持できるロボットフィンガーを出展
  • リョーサン菱洋は3Dプリンタ製ロボットにNVIDIAのロボット基盤モデル「GR00T N1.5」を組み合わせ、周囲の環境変化に応じて自律判断する様子を体感展示

フィジカルAIへの意義

経済産業省はヒューマノイドを含むAIロボティクス市場が2040年に世界で約60兆円規模へ成長すると試算しており、2026年は業界の転換点とされています。本連載で扱っているMuJoCoやGenesisなどのシミュレーターは、こうした実機開発の土台となる技術です。シミュレーションで鍛えたAIが展示会のような実環境デモへとつながっていく流れが、まさに今加速しています。

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